投資のヒント

【資産形成】つみたてNISAを分かりやすく解説

つみたてNISAと資産形成、資産運用

こんにちは、“つみたてNISA”が始まり半年が経とうとしています。

テレビCMも結構流れていますが、観た覚えがあるでしょうか?

何度も流れていても、投資に全く興味がない方だと記憶に残っていないと思います。

「見た記憶がある」というなら、全く投資に興味がないというわけではないはずです。

 

今日は金融庁肝いりの制度である“つみたてNISA”についてお話ししたいと思います。

(ちなみに上記画像は、金融庁つみたてNISAマスコットキャラクター「つみたてワニーサ」君です。)

 

これから投資を始める方に(すでに投資をしていてNISAを使っていない方にも)

是非ともお勧めしたい“お得な制度”ですので、

なるべく簡単に分かりやすくご説明できるように頑張ります。

 

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは、「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」のことです。

このままだと、分かりにくいですね。

ざっくりいうと、

長期・積立・分散投資をしてくれたら(一定の範囲内で)税金をとらないよー」

「みんな、投資してねー」

という制度です。

 

また、つみたてNISAは、投資信託を入れるための入れ物と考えてください。

つみたてNISAの中に入れたおいた投資信託は、利益が出ても税金を取られません。

 

つみたてNISAについて、少しかみ砕いたて説明

金融庁が国民ひとりひとり長い期間をかけてじっくりと、自分たちのお金を育ててほしくて作った制度です。

 

本気で自分たちのお金を増やそうとしてくれるなら、「儲かった分にたいして税金をかけないよー」「お得だから投資始めてねー」という感じです。

 

さらに、

「金融機関もつみたてNISA利用者相手に儲けようとしないでね」「売るとき手数料は取っちゃダメだし、運用したり管理するための手数料もあまりとっちゃダメだよ」という制限もあります。

 

はっきり言って、つみたてNISAをセールスしても証券会社も運用会社もほとんど儲かりません。(もらえる手数料が少ないので)

金融庁は各金融機関につみたてNISAの普及のために取り組むよう要請していますが、

儲からないので、あまり積極的につみたてNISAの普及に取り組んでいない金融機関もあるくらいです。

 

つみたてNISAが生まれた背景

つみたてNISAは、国に頼らなくても自立できるだけの資産を自分たちの手で用意してもらうための制度です。

「環境づくりはしてあげるし、税金も優遇してあげるから、国に頼らず自分たちの手で幸せをつかんでね」みたいな感じです。

 

堅実性や美徳とされ、預貯金が大好きな日本人にとって、投資は不確実性のあるのギャンブルのような認識を持たれています。

そのため、日本人のなかで投資経験がある方の割合は欧米と比べかなり引くなっています。

その結果が以下の画像です。

 

日本人がお金を大切に通帳に貯めこんでいた間、
欧米では自分の代わりにお金を働かせ家計を豊かにしていた

(出典:金融庁「平成28事務年度 金融レポート 」)

上記の画像は、1995年~2015年の約20年の間に、日本・アメリカ・イギリスの家計の金融資産がどのように変化したかを示しています。

日本:1.54倍

米国:3.32倍

英国:2.46倍

日本人が20年間かけて家計の資産を1.5倍にしている裏で、英国は約2.5倍、米国に至っては、3.32倍と日本の倍以上のペースで家計の資産を増やしています。

 

特に注目すべきは、家計の資産が増え方の明暗を分けた「運用リターンによる家計金融資産の推移」です。

日本:1.2倍

米国:2.45倍

英国:1.77倍

これが何かというと、家計の資産を増やす際に、資産運用がどれだけ貢献したか、家計資産を押し上げるのに役立ったかということを示しています。

米国や英国が、家計の資産を有効活用し、お金にお金を稼いでもらっていたことが分かります。

日本は、1.2倍となっていますのでほとんどお金を有効活用できていません。

(20年間で1.2倍ですと、年間1%ずつの増加すら達成できていないことになります。)

 

投資のリスクには敏感でも、
目に見えないリスクには意外と気づいていない

日本人は、非常に堅実な方が多く、コツコツお金を貯めている方も少なくありません。

預貯金をし続ければ間違いなく、通帳の残高は増えます。

しかし、通帳にお金を投げ込むだけでは、そのお金はずっと眠っている状態となっています。金利もほとんど尽きませんし、10年置いても、20年置いてもほとんど増えることはありません。

それどころか、20年の間に食べ物の値段等、物価が上がれば、お金の価値は相対的に下がってしまいます。

 

物価が上がれば、お金の価値は下がっていく

 

(出典:岩手銀行)

(出典:岩手銀行)

 

投資のリスクを気にする人は多くても、

せっかく働いて貯め込んだお金の価値がどんどん下がっていくことを気にする方はほとんどいません。

 

お金を自分の代わりに働かせれば、その分自分が楽をできるのに・・・

 

あっ、あとで説明しますけど、つみたてNISAの仕組みをしっかり活用して

長い目でじっくりをお金に働いてもらえば、歴史上損をする可能性はほとんどありません。

(出典:金融庁 つみたてNISA資料)

上記の画像の通り、長い目で資産運用すれば、損をする可能性は打ち消され、

1年あたり+2~8%ずつ増えるとされています。

20年で100万円が、185万円から~321万円に増えます。

これってかなり凄いと思いませんか?

 

自分が働かなくても、勝手にお金がお金を連れてきてくれるのです。

 

物価より速いペースでお金を増やそう 資産を守るための投資

年間の物価が上がるペースは2%もありません。つまり、お金が増えるスピードのほうが速いので、どんどん買えるものが増えていくわけです。

例えば、子供が生まれた際に大学の入学金や学費に使うための100万円を定期預金に入れておいたとしても、実際に入学するころに、ほとんど増えていません。

一方で、その間お金に働いてもらえば、入学金や学費の他に車も買えるくらいの余裕が生まれているかもしれないわけです。

 

投資経験がない人も、失敗しにくい仕組みになっている

つみたてNISAは、投資経験がない人も失敗しにくい仕組みになっています。

せっかく、国民が投資をしようとしてくれたも、失敗されてやめられては意味がないですからね。

税金の優遇 つみたてNISAを利用して購入した投資信託については、
利益にかかる税金(20.315%)が非課税
非課税の対象 長期の積立・分散投資に適した金融庁が定める基準
を満たした一定の投資信託
非課税投資枠 毎年40万円⇒月々3.3万円程度
非課税期間 20年間
非課税投資総額 40万円×20年間=最大800万円

 

①通常なら利益に対してかかる税金(20.315%)が非課税に

投資信託の場合、利益に対して20.315%の税金がかかります。

仮に100万円投資信託を買い、売るときに200万円になっていれば、

(200万円―100万円)×20.315%=20万3150円

/

この20万3150円の税金を非課税にすることができます。非課税になった文はそのまま自分の財布に入ってくるわけですからかなり大きいですよね。

 

実は預貯金の利息にも同じように20.315%の税金がかかっています。利息ほとんどつかないのにね。

 

増税や社会保険料等の引き上げが続くなか、私たちの手取り収入は年々下がっています。

そんななか、税金を軽減できる制度を使わない手はありません。

 

②小額から簡単に投資を始められる

積立投資は、手元に大きなお金がない方におすすめです。

資産形成(資産を作り上げること)に適した投資手法だからです。

なぜかというと、毎月一定金額分の投資信託をコツコツ積立てていきます。あらかじめ資金を準備しておく必要がありません。投資を始めてからお金をゆっくり入金していけばいいのです。というより、投資をしながら少しずつお金を用意することが前提の仕組みです。

 

その際、月1000円くらいから始められる証券会社も多いので、それほどハードルは高くないかと思います。無理をして大きな金額にする必要はありませんので、余裕が出たら少しづつ増やしていきましょう。

全力で非課税枠を目一杯使いたい方は、毎月3.3万円程度に設定してねっ!

 

③投資をする際、購入するタイミングを考えなくていい

投資をする際に、いつ買うのかというのは多くの投資家にとって悩みの種です。

今は割高なのか、割安なのか本当のことは後になってからじゃないと誰にもわからないからです。

 

つみたてNISAなら毎月いくらずつ買うのか設定しておけば、あとは勝手にコツコツ積み立ててくれますので、購入するタイミングを考える必要がありません。

実際に長い期間続けた場合、高い時も、安い時も欠かさず購入しますので、いつも割高なところで買ってしまうという心配がありません。

(出典:玉島信用金庫)

しかも金額は一定なので、高い時は少なく、安い時には多く買うことができます。

これによって最終的に平均の購入価格を抑え、より損失をしにくくすることを期待できます。

 

④金融機関が投資信託を売っただけでは儲からない仕組み
 お客様を満足させ、投信を持ち続けてもらう必要があるから、
 本気でお客様のことを考えた運用提案が求められる

販売時手数料がかかる投資信託はつみたてNISAの対象外となります。

金融機関は投資信託を売っても手数料をお客さん(投資家)から一切もらうことができません。

つまり、販売時手数料目的で、手数料が高い商品を勧めたり、何度も換金と購入を繰り返させて何度も手数料をもらおうとするような、投資家の利益に反するようなセールスをさせない仕組みになっています。

金融機関等が収入を得るためには、信託報酬という投資信託を運用・管理するためにもらう手数料を手に入れるしかありません。つまり、売るだけでなく、出来る限り長く投資信託を持ち続けてもらうことではじめて手数料を手にすることができるのです。

そのため、金融機関もお客様に満足してもらい、長く持ち続けてもらえるような投資信託を本気で考えて提案するような仕組みになっています。

つまり、投資家が儲かる条件と金融機関が手数料を得る条件が一致するのです。

 

しかも、この信託報酬という手数料にも厳しい制限があり、金融庁が定めた基準よりも手数料が安いものしか認められません。運用成果が同じなら、手数料が安いほど、投資家のもとに残る資産が多くなります。

 

⑤金融庁の基準を満たした投資信託以外は対象外
 ⇒良くない投資信託は排除される

つみたてNISAには、長期の積立・分散投資に適していると判断される投資信託しか、適用することができません。さらに、手数料にも制限があります。

残念ながら、投資信託の中には、

本当に投資家の資産形成のことを考えて作っているの?

と疑問に思うような「良くない投資信託」も混ざっています。

 

毎月分配型の投資信託は、毎月分配金が出ます。分配金が出るということは投資家の手元にお金が入ってくるということですので、一見、運用した成果が見えるようでうれしいのですが、長期投資や投資家の資産形成という観点から考えると「良くない投資信託」です。

毎月分配金を出すということは、せっかくお金を働かせようとしているのに、そのお金を休憩所に送るようなものです。

 

勤勉な日本人にとって、毎月分配型投資信託は「運用している実感がある」「毎月お利息がもらえるみたいで嬉しい」といった理由から、結構人気のある投資信託の一種です。特に女性やお年寄りがセールスマンの口車に乗せられて買うことが多いようです。

つみたてNISAではあくまで、国民に長い時間をかけてじっくり資産形成をしてもらうための制度ですので、長期投資に向かない投資信託は対象外になります。

 

つまり、つみたてNISAに入れられる投資信託の中から何を買うか選べば、自然と、長期投資に向いていて、手数料の安い「良い投資信託」を選択することができるのです。

 

まとめ つみたてNISAははじめての投資でも失敗しにくい仕組みになっている

つみたてNISAは税金が免除されるだけでなく、つみたてNISAを使うために投資信託を選べば自然と「比較的良い投資信託」を選ぶ可能性が高まります。

何をどう買えばいいのか分からない方には是非とも使っていただきたい制度です。

また、長期投資を前提に作ってある制度ですので、金額と商品さえ決めてしまえば、あとは放っておくだけで勝手に積み立ててくれますし、お金が勝手に私たちの代わりに働いてくれます。

 

初めての方も、そうでない方も、じっくりと着実に資産形成をしたい方には自信をもってお勧めできる良い制度です。

使える制度はしっかり使い、より良い幸せでゆとりのある生活を手に入れましょー!

 

当ブログでは、つみたてNISAの開設方法や、投資信託の選び方、資産形成やお金の悩みなどなど、どんどん記事を拡充させる予定ですので、お楽しみに!

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