資産形成は長距離走です。途中でリタイアすることなく、ゴールまで辿り着くことが求められます。
資産形成のゴールが「莫大な資産を手にすること」であるならば、いっぱい稼いでギリギリまで節約して、ガンガン投資して増やすことが正解です。
本当にそうでしょうか?
本当のゴールとは何か、ゴールにたどり着くまでの道のりについて考えてみませんか?
資産形成をする前に考えておきたいこと
・なぜ資産形成をするのか?
・目指すべきゴールは自分にとってどのくらい重要なものか
・我慢できること・我慢できないことは何か
・環境や考えの変化に対応できるか
こんにちは、無理なく楽しくがモットーのuni.です。
仕事も家事も資産形成も無理のない範囲で楽しくやっていければいいなと考えています。
だからといって中途半端に終わって目標をあきらめるのは嫌ですし、そのさじ加減が難しいですね。
今日は私が資産形成をするなかで大切にしていることについて分かりやすくお話しします。
資産形成とは
資産形成とは、資産を積み上げていくことです。
本記事では資産運用と資産形成を以下のように区別します。
資産運用…既にある資産を活用し更に増やすこと
資産形成…新しく資産を築きあげること
資産形成の基本は
①余剰資金を捻出して積立てること
②資産を効率的に活用して増やすこと
給与等の収入ー生活費等の支出≒毎月の積立額
資産+運用益=将来手にする資産
となりますので、いっぱい稼いで節約して投資で成功すれば資産は増やせそうですね。
さて、そもそもなぜ資産形成をする必要があるのでしょうか?
なぜ資産形成をするのか知ろう
目的として以下のようなものが考えられます。
①将来的に使うお金を用意するため
…マイホームが欲しい、子供の教育費、老後資金を要したい
②明確な目標はないが将来の安心のため
…いつか使う時のためにとりあえず貯蓄をしておきたい
③お金を増やすことが自体が目的
…不労所得で生活できるようになりたい、お金持ちになりたい
私の場合は②に近いですね。
何か明確な目標があるわけではありませんが、将来的にお金がないことによって困りたくないので貯蓄や投資をしている状態です。
明確な目標があるわけではありませんから、いくら貯めればいいのかというゴールもありません。
お金そのものを求めているというよりも、安心感を求めていると言った方がいいかもしれません。
動機としては強いものではありませんね。
やらないと不安だから、余裕のあるうちに出来る限りのことをしておきたいというものです。
一方で、
①マイホームを買いたい、子供の教育費を準備したい
という場合は具体的な目標をたてることができますね。
自分にとって重要であればある程やる気も出るでしょうし、失敗しないように計画を立てることが大切です。
③お金持ちになりたい、不労所得で生活できるようになりたい
働かずに生きて行けるくらいの資産となると5000万円以上が1つの目安でしょうか。
かなり大変な目標ですよね。
ですが、どうしても達成したいものであるなら相応の覚悟で資産形成に挑めばいいでしょう。困難な目標ではありますが、絶対に不可能とはいえません。
なぜ資産形成をするのか目的を明確にし、
自分にとってどれほど重要な目的なのか理解することは非常に重要です。
それによって私たちが取るべき手段が変わってくるからです。
目指すべきゴールと取るべき手段
収入を増やして、支出を減らして、投資で成功すればお金はガンガン増えます。
でも、それにも限度はありますよね?
収入を増やすのは大変なことです。
転職せずに収入を増やすためには時間をかけて昇進したり、残業を増やすなどする必要があります。
転職して給与アップ!
というのも誰にでも出来るものではありませんよね?
副業をするという選択肢もあるのでしょうが、フルタイムで働きながら副業までしたら家事をしたり休める時間はほとんどなくなりますし…。
支出を減らすのはどうでしょうか?
節約して出費を削れば削った分だけお金は貯まるでしょう。
でも、削れるものと削れないものがありますよね?
私は、無理せず楽しく資産形成をするためには、削れるものと削れないものを明確にすることが重要だと考えています。
人が生きる上で最低限必要なものは「衣食住」です。最近ではスマホ代等も必要不可欠な支出に含まれていると言えるでしょう。
食費、住居費、スマホ代だけでも結構な支出ですよね。
味は二の次でお腹を満たすことに専念する、家賃が低いところに引っ越す、携帯電話を大手キャリアから格安SIMにする…
これだけで数万円は支出を抑えられるでしょう。
確かに支出を減らせば減らすほどお金は貯まります。
将来的に使えるお金は増えるでしょうし、ゴールへ近づくことができます。
でも、今の生活を楽しめるのでしょうか?
ゴールまでの道のりは重要ではないのでしょうか?
あなたが我慢したくないものはなに?
おしゃれをしたい、美味しいものを食べたい、広くて快適な家に住みたい
誰もが何らかの欲望を抱いて生きています。
我慢すればするほどお金は貯まりますが、全てを我慢すればいいというわけではありません。
人それぞれ、譲れないラインがあるはずです。
私は食べることが大好きです。
私は美味しいものを食べるために働いている。
食費を削った方がお金が貯まるのは分かっているけど、そこを我慢したら何のために働いているのか分からなくなってしまう。安くて美味しいものも食べたいし、高くて美味しいものも食べてみたい!
— uni. (@unidot104) March 3, 2019
美味しいものを食べなくても、栄養さえ満たすことができれば人は生きていけます。
ですが、それは生きていると言えるのでしょうか?
少なくとも私にとっては、美味しいものを食べられない人生なんて楽しくありません。
美味しいもの=高いものではありませんが、高いお金を払わないと食べれらないものも存在します。
ときには少しだけ背伸びをして高くて美味しいものをも食べにいきたいのです。
20代前半にして既に脂っぽいお肉が厳しくなってきていますし、将来的にお金持ちになれたとしても若い時に食べたかったものを美味しく食べられるとは限りません。
それにたまには自分にご褒美をあげないとお仕事を頑張る気力が湧きませんよね。
一方で私は住居費や通信費などをある程度削減しています。
平日は仕事で部屋にいないわけですし、家庭を持っているわけでもありませんから部屋が狭くても困りませんし、携帯も格安SIMで十分満足できます。
何が言いたいかというと、日々の生活の満足度を出来る限り落とさずに支出を抑えることが重要だということです。
私は住居費やスマホ代は比較的ストレスなく削れますが、1人1人異なる答えを持っていることでしょう。
支出の中で何を削ってもいいのか、我慢したくないものは何なのか自分の考えを持って答えを探してください。
(保険も見直しが効果的な支出項目ですが、それこそ1人1人の置かれた状況によって答えが異なるものですし、長くなりますのでまた今度お話しします)
ゆとりある資産形成を目指そう!
2つの意味でゆとりある資産形成を目指しましょう。
①無理をし過ぎず今を楽しめるようにする
②将来的な環境や考えの変化にある程度対応できるようにする
①については上記ですでに述べましたので、②について考えていきます。
資産形成は長い時間をかけた取り組みです。
その途中で家庭環境や職場環境、社会情勢や自分自身の考え方、多くのものが変化するでしょう。
是非ともそういった変化に対応できるようにしたいですよね。
そのためには予め、将来的な変化を想定しておくことが必要です。
特に投資をしながら資産形成をする場合には注意したいですね。
今後世界的に経済成長が減速するかもしれませんし、お金が必要になるタイミングの直前に株価が暴落するかもしれません。
将来に何が起きるか正確に予測することなんてできません。
だからこそ、ゆとりを持った計画を立てることが重要です。
例えば、10年後にお金が必要になるのであれば、9年後の段階である程度ゴールにたどり着けるように計画を立ててはいかがでしょうか?
言い換えれば、9年で達成できる目標を10年間の目標にしましょうということです。
投資手法なども、最初の方はややリスクをとってガンガン増やすことを目指しつつも、後半の方はリスクを減らしゆったり着実にゴールを目指せるようにした方がいいでしょう。
最初から最後まで全力で勝負し続けなければ達成できないような目標をたてるべきではありません。
何年もかけて頑張ったのに、最後の最後で失敗してしまったら悲惨ですよね?
途中でアクシデントがあっても乗り越え、ゴールにたどり着けるようにゆとりある計画をたてたいですね。
心にゆとりがある状態で臨んだほうが、より良い判断ができるでしょうしゴールにたどり着くまでの生活も十分に楽しめるでしょう。
もしも、想定以上に上手くいってお金が増えたらそれはそれでいいですよね?
まとめ:自分に向き合い本当の答えを探そう
ゴールも、進むべき道のりも1人1人異なります。
そして選ぶべき道のりは1つとは限りませんから状況に応じてルートを変更してもいいのです。
ゴールにたどり着くことも大切ですが、その途中の道のりも最大限楽しみたいですよね。
資産形成の方法について分かりやすく教えてくれる本やブログはたくさんありますが、本当に自分にとって大切な答えは自分の中にしかありません。
投資をせずに資産形成するという選択だってOKです。
ゴールを最初に定めるのではなく、自分が取れる手段を元にゴールを定めるというものいいのではないでしょうか?
ゴールも含めて自分にとって何が譲れないラインなのか、そのためには何は我慢できるのか、どのくらい頑張りたいのか…。
資産形成はあくまでも人生をより楽しく充実したものにするための手段にすぎません。
どうやったら自分が一番幸せになれるのかということを見失わないようにしたいですね。
・資産形成は将来の可能性を広げるための手段であって目的ではない
・全てを我慢するのではなく、自分なりに優先順位をつけよう
・出来ることをもとに目標をたてるものいいんじゃない?
目標達成時の幸福度と、日々の生活の満足度の合計が最大になるような資産形成を目指そう!
そもそもお金=幸せではありません。
お金がなくとも幸せになる方法はありますし、自分自身が納得できればそれでいいのです。
ただし、お金がないよりはあった方が選択肢は増えます。
お金を今使った方が良いのか、将来のために蓄えたり増やしたほうが良いのか、自分が納得できる選択をしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またねっ!